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「朋あり遠方より来る」 


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そのバイクは黒豆の枝豆が実る頃にやって来ました。



BMWの車体を使って、レース用の車輌を造っている「HPN」と言う会社のHPNスポーツ。

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オーナー様から、写真使用と車輌紹介の承諾が得られていますので、紹介させていただきます。


ガソリンタンクは違う車輌のオプション品を装着されています。

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バイク用のトレーラーも、しっかりしたもので これなら高速道路を走っての移動も安心です。


しかし、バイクが自分で走れるなら、こんな山奥の入り組んだ場所にはバックするのが難しいトレーラーでは入りたくないのが普通です。
今回は自走できない状態で、運び込まれました。



   トレーラーは小さくなるんだそうです。

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   早速、小さくして牽引してきた車に積み込みます。



   後部を折りたたみ・・・・

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   前部も折りたたみます。
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   前後長を縮めて・・・・


    回します!!。
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この状態で、牽引してきたワゴン車の荷室に積み込めます。


   降ろしたHPNスポーツ。
   日本どれくらいの数存在するのでしょう・・・
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でかいガソリンタンクが付いていますね。


R80GSベーシック用のHPNが製作した品です。

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パリダカールラリーで優勝経験のある、「ガストン ライエ」本人に目の前でサインしていただいたそうです。

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今回はトレーラーで遠路運んで頂いたのは、エンジンが止まってしまったからです。
走行中に「ガラガラ」と短時間音がしての停止だそうです。

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『セルでエンジンを回そうとしても、「カキン」とセルから音がしますが、回ろうとせん。』

このモデルにはキックペダルも付いていますが、キックも下りないそうです。
そこまでのお話を電話でお聞きしていたので、こちらではエンジン始動の努力はせずに、原因の特定から始めることにしました。

電話で状況をお聞きしていた時には、エンジン内部に1本入っているカムシャフトを回す「カムチェーン」が何かの原因で「切れた」か「外れた」。
それによって開いたままのバルブに上死点に近づいたピストンが干渉し、エンジンがロックした。

もしも、この予想が正解なら左右ともにピストンとバルブが干渉していると予想されます。


まずは片側左のプラグを取り外した段階で・・・・

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プラグの上側、火を飛ばす電極部分の状態でも 何かが当たった形跡がはっきり見て取れます。

「・・・う~~~ん、 やっぱりなー
      チェーン きれたか?」



   「右側もいっしょやろ」 

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まずは左のシリンダーヘッドカバーをめくりましょう。

こんな風に片側エンジンの前後別々になったヘッドカバーも存在します。

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バルブスプリングを抑えている「スプリングリテーナー」が割れています。

BMWの標準品は鉄ですが、このHPNでチューニングされたエンジンにはアルミ製のそれが組み込まれていました。

軽量なんでしょう。
実際に持つとかなりノーマルに比べて軽いです。



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割れていない排気側のスプリングリテーナーが見えます。
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   外してみます。

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本来バルブの棒の部分が見えていなくてはいけないのですが、奥に落ち込んでいて、この角度からは見えません。

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14番と16番がスプリングリテーナー。今回は16番が割れていました。

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リテーナーでバルブスプリングを挟み込んで、中心にバルブを通して一つの塊として固定するのが、17番のバルブコッター。



・・・・・うーーーーーん・・・・・

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とりあえずバルブの組み込まれているシリンダーヘッドを取り外しましょう。



ココまでの作業で、4バルブの1100以降のエンジンとの違いは、カムチェーンが出てこないこと。

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   外したヘッド、ピストン側燃焼室。

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   バルブが折れてしまっています。



   折れたバルブの傘部分。

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燃焼室に出ていたバルブにピストンが干渉して、バルブが折れたようです。



こちらは、シリンダー側でピストンの頭が見えています。

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      バルブが強く当たった形跡が・・・・

これだけ強く干渉していると心配なことも・・・・・


   シリンダーを抜きましょう。

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   ピストンが見えてきます。

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「やっぱりね、ピストンもノーマルとちゃうね」

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   シリンダーもノーマルではありません。

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   高さ違うでしょう?


これは今回のHPNのシリンダーとクランクケースの部分。
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参考にノーマルのR100GSの同じ部分。(フレームは塗り替えです)
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シリンダーのフィンが無い部分の長さの違いが見えます。



ピストンのスカートもこんなに短くなっています。

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    先ほどの心配は・・・・・

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やはり「コンロッド(コネクティングロッド)にダメージが来ていますね。
反対側も同じ作業で確認のため取り外しましたが、予想に反して右側は燃焼室やリテーナーも含め破損はありませんでした。



右側も確認のためシリンダーまで取り外します。

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ピストンやバルブに異常の無かった右側のコンロッド。

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別々に見ても分かりにくいので、コレでどうでしょう?

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やっぱりと言うか、残念ながら曲がっています。

でもバルブ周りに異常確認できて、目視でコンロッドが曲がっているのが分からないときの判断は、また難しくなります。

そんな時 お金をいくら使っても構わなければ、当然交換ですが不必要なチカラが加わり曲がっているかも知れないが、見た目問題無さそうな時・・・・
でも今回は諦めが付きやすい状態でした。


今回は予想が外れました。
カムチエーンが切れて、一連の故障が発生したと予想しましたが、右側シリンダー側に異常が無いことから考えて、左側で何か症状が出てそれが原因がバルブ破損し、コンロッドの曲がりが起こったようです。



   原因はコレのようです。

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次回組みつけの際には、ノーマルの鉄にしたいです。
バルブ周りの軽量化は高速回転でのバルブ追従性には優れているでしょうが、耐久性に問題があれば、安心して走れません。
しかし、最初に書いたようにHPNはレース用の車輌の製作を行っている会社なので、初期にアルミが使用されていることに疑問は感じません。


当然ですが、カムチェーンも確認しましたが異常は有りませんでした。
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今回交換が必要と考えられる部品です。
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HPNは珍しい車輌なので、「あーでもない」「こーでもない」
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楽しい時間です。
そして今後色々参考にもなります。


今回は諸事情でココまでになりました。
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取り外していた後部の足回りを、もう一度組み付けて転がる状態に戻しました。



車輌をこのままとりあえず持ち帰っていただきます。
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時間が必要ですからね。

R100GSベースのHPNスポーツですが、R1150GSのパラレバーアームを使用しています。
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サスペンションユニットはSHOWA製。
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こいつもシリンダースカート詰めるか?
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スカートは短いほうが良い?。



HPNのオーナー様とはお越しの際に、お酒は呑めませんがコーヒーを飲みながら、ゆっくりお話できました。
他府県からのお越しでしたが、道には迷わずにお越しいただけました。

次回の水曜日にも関東から車輌をご覧になりに来られる予定もあります。

順次動画での道案内を準備するつもりです。
先ずは昨日大阪市内の南港車検場で登録しての帰り道に、阪神高速堺線から環状線と池田線、国道423号線経由、大阪府道109号で大阪府豊能郡豊能町切畑のバイク屋までの道案内を作ってみました。


この時には、大阪市内南部の玉出インターから大阪府北部の山の中までゆっくり走り、54分ほどで到着しす。

   また楽しからずや


山の中に起こしの際の道案内と所要時間の参考にしていただければ幸いです。






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