| elf |

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BMW F800Sの災難 

「あ~~?! こけてる!」

01-090616.jpg

バイクが横倒しになっているのを、見ると
あまり良い気はしません。

しかし、今回はオーナー様に、
上下、左右、縦横、裏返し
どんな向きにしても かまわないとの了解を頂き、
作業を始めました。

通常作業では、
「エンジン脱着アッセンブリー交換」。
または、
「エンジン脱着クランクケース交換」。
エンジン交換では、新車が購入でき、
さらにもう一台中古車が購入できるくらいの
追加のお金が必要とか。

クランクケース交換もF800Sの程度の良い
中古車が購入できるくらいの金額になるようです。

しかも、交換したいクランクケースの部品が日本に無し。
勿論BMWのことですから、バックオーダーでも
待てばクランクケースも入ってくるはずですが、
金額が・・・・・
交換できるように揃えると、40万円近くになります。
さらに組み替え工賃とで、さらに倍。

で、今回このF800Sのオーナー様と
ご相談の上、何とか安く出来る方法で
修理しようとなりました。
02-090616.jpg
しかし本来は、クランクケースの交換かエンジンの交換が
ベストだと思いますが、いろいろな条件を考えて今回は
破損したクランクケースを溶接することにしました。

エンジンの下側にオイルを受ける入れ物が置かれています。
03-090616.jpg
実はサイドスタンドを、走行中に歩道縁石にヒットさせて、
オイルが漏れるようになりました。
オーナー様の名誉のために書いておきますが、原因は
4輪の幅寄せです。

ご覧のように、エンジン下側にフレームは
ありません。
サイドスタンドはエンジン本体の下側、
アルミ製のクランクケースの部品に
直接ボルトで固定されています。

そこに大きな力が加わって、スタンドではなく
エンジン側のアルミに亀裂が入ったようです。

亀裂の入った部品を溶接する際に、
邪魔になりそうな部品を、取り外していくことにします。
04-090616.jpg
スタンドをはずし、クラッチのカバー、クラッチ本体、
そしてオイルパンも取り外すことにします。

これは取り外したオイルパン。
2重構造になっています。
05-090616.jpg
加速、減速などでオイルが偏って
オイルポンプが吸わなくなるのを防ぐと共に、
独特の構造を持つ、バランサーなどの音を外部に
伝わるのを防いでいるのだと思います。

こちらは同じく取り外したクラッチ。
06-090616.jpg
Rシリーズや旧Kシリーズは乾式単板クラッチを
採用しています。
Fシリーズは通常の国産車と同じく、クラッチ板は
複数でエンジンオイルに浸っています。

ほとんど磨耗していませんね。
丁寧に扱われているようです。
大切に扱われているバイクだから、今回の修理では
「新車が買えるほどの修理費用は出せないが、
気に入っているので 出来ればこの車両に乗り続けたい。」
これに何とか答えられればいいのですが・・・
しかしすぐに、再度オイルが漏れ出すようでは
かえって、オーナー様には迷惑をかけるし・・・

クラッチのカバーと中身を取り外したエンジン左側です。
07-090616.jpg
サイドスタンドの付く部分が分かりますか?

この部分ですが、割れてますね。
08-090616.jpg
大きな穴に、サイドスタンドからの、
力が加わるので、金属パテなどの応急修理も
効果が期待できません。
内側から見ても、亀裂と言うよりめくれかけています。
09-090616.jpg


エンジン真下側からサイドスタンド取り付け部を
オイルパン側を見ています。
10-090616.jpg


サイドスタンド取り付け部を、サイドスタンドの
接地部分から上方を撮影です。
11-090616.jpg
ココにサイドスタンドが取り付くのですが
もう少し肉厚が欲しい所です。

話がそれますが「ROTAX」の文字見えますか?
F800Sのエンジンもこの文字がエンジンの内側に
書かれていました。
12-090616.jpg


これは以前にミッションのオーバーホールをした
F650ファンデューロのエンジンミッションです。
このエンジンにも同じく「ROTAX」(ロータックス)の
文字がこのエンジンには外側にかかれていました。
13-090616.jpg

14-090616.jpg

本当は今回のF800Sのエンジンもこんな風に
出来れば、溶接はやりやすかったことでしょう。
15-090616.jpg

16-090616.jpg


写真をF800Sに戻します。

出来るだけ油分を清掃し、しっかりアースを接続。
17-090616.jpg
写真右上に見えているのは
リアのスイングアームの裏側(地面側)。

こんな理由で、今回のF800Sは横倒しになっていました。
18-090616.jpg

順番に溶接。
19-090616.jpg
右側のシャフトはチェンジペダルが
取り付きます。

溶接が終われば、クラッチなどの部品を
元通り組み付けますが、今回交換した
オイルパンのガスケット、クラッチカバーガスケット。
共に1枚2700円ほどです。
20-090616.jpg

組み付ければ、早速試運転。
普段、Rシリーズが中心なので、F850Sの
2気筒は新鮮に感じられました。
21-090616.jpg
ピックアップの良い切れのある走りが
出来そうですね。

F800Sは、センタースタンドも取り付けて
現在は社会復帰をはたされました。



本来はケースの交換やエンジンの積み替えが
正当な作業だと思います。
しかし、新品のエンジン載せかえで新車が買えれば
普通はそんな作業は依頼出来ません。

かといって、新車から1万キロ以下の走行距離の
車両に、履歴の分からない中古エンジンを
積み替えるのも、ユーザーの立場では
気が引けると思います。

今回は こんな選択になりましたが、
いつまで持つかが 私たちも心配です。
当然オーナー様も心配なことでしょう。

条件が整えば、部品交換が良いのでしょうね。







右のバナーをポチッとクリックしてね!!エルフからのお願い!    今何位かな?
    ブログランキングに参加しています。
    気に入ったら、下のバナークリック
    お願いします。
    お礼の気持ちのメッセージが出ます。


    クリックすると、人気ブログランキングの中のバイクランキングへ  ジャンプ!      FC2のバイクのランキングへ!