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BMWに関係ないようで・・・・・・実は 

2007/3/17「イヤーー、今日の朝は寒かったね~、   あーさむさむっ」

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初代「店長エルフ」です。(アイコラじゃないよ)
この時期に来て、寒さがくるとこたえるね。
ちょっと私は風邪気味です。
寒くって、寒くって、今日はジャンバーを着せてもらったんです。
「ウウウウ~ッ、寒い」   怒ってるんじゃないよ。



私達は若い頃から4輪の整備をしています。
ほとんどが外車と呼ばれる車達ですが、仕事を始めた大昔は、
アメリカ製のオールズモービル、キャデラック、ポンティアック、
ドイツ車ではオペルが中心でしたが、いつの頃からか、BMWや
ベンツが中心になりました。
一時はローバーの正規ディーラーの仕事もしていました。

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2月に行った作業ですが、ベンツE320の修理を撮影しました。
最近、オイル漏れを修理したそうですが、
残念ながら止まり切っていないようです。

ボンネットがこんなに高く開くんです。



BMWには乗用車でライバル関係にある、ベンツのエンジンです。

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丸く囲んだ部分の奥から、オイルが漏れ出てきます。
通常、ここに出れば前側のケースのシール不良が多いのですが
この車両はシールを交換したそうですが、それでも止まらないので、
タペットカバー(ヘッドカバー)のパッキンも、交換したそうです。



上の写真の、まるで囲んだ部分の拡大です。

070317-04.jpg

手前に見えているのは、ダイナモ   ではなくエアポンプです。
このエアポンプはボッシュのステッカーにデンソウーの文字が見えます。
アルミのケースの下側にシーラー(接着剤のようなもの)が塗りつけてありますがオイル漏れは止まっていません。

というよりも、ここからは、漏れていないようで、よく見るとシリンダーヘッドとシリンダーの隙間から漏れてくるようです。
タペットカバー(ヘッドカバー)ではありません。念のため。
部品で言うとシリンダーヘッドガスケットが何らかの原因で悪くなり、オイルが隙間から漏れてきています。



これはボンネットを開けて、前から見て左側の奥です。
排気の出口が並んでいます。

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オーバーヒートでヘッドガスケットが悪くなると、多くの場合一番奥が悪く(抜ける)なります。
しかしこのベンツは、なぜか一番前でした。



では分解開始。

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まずはホース類とラジエターファン(冷却ファン)とラジエターを取り外し。
冷却水のクーラントもベンツ純正ではない色をしているのと、鮮やかな色なので、おそらく最近交換しているのでしょう。

なぜでしょうねー?



前から見てエンジン右側、吸入側のマニホールドを取り外しました。

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画像では不鮮明ですが6個の穴の中からは吸入バルブが見えています。


これは何ですか?

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ノックセンサーですね。
エンジンの「キリキリ」とか「ガリガリ」「ゴリゴリ」みたいな悲鳴を聞いたことはないですか?

アクセルを一杯踏み込んだときや、少しずつ踏み込んだときにも発生することがあります。
結局、条件次第でいつでも鳴る可能性があります。
これをデトネーションと呼んでいますが、この音がしているときはエンジン内の燃焼温度が異常に上昇し、局部的な圧力が高くなりすぎて、エンジンを破損することもあるほどです。

デトネーションが発生すると、このセンサーが感知して、エンジンをコントロールするコンピューター(ECU)が、対策を瞬時に行ないます。

最近のエンジンは空気とガソリンの割合で、ガソリンを少なくして混合気を薄くする傾向です。
環境対策、排気ガス対策、少燃費対策なのですが、これがとても難しいようで、自動車メーカーは、「ナトリウム封入バルブ」などで対処しています。

ノックセンサーも効果的な対処方法ですね。
先ほどの「ガリガリ」などのデトネーションは、ガソリンが悪くても発生します。
言い換えればハイオクガソリン(プレミアムガソリン)仕様の車やバイクに
レギュラーガソリンを使用しても、エンジンが要求するオクタン価を
満たしていなければ、悪いガソリンと同じです。

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当然何も対策がなされていなければデトネーションも発生しやすくなるでしょう。
しかし実際問題として現在のハイオク仕様のハイパワーエンジンにレギュラーガソリンを給油しても、何事もなかったかのようにスムーズに走ります。

この時に働いているのがノックセンサーと、それに接続されたエンジンのコンピューターで、デトネーショによる独特の振動をセンサーで検出し、プラグに点火するタイミングを遅くしたり、噴射するガソリンの量も変化させています。

1秒間に何回もの調整が自動的に行なわれているので、何事もなかったように車やバイクは本来要求しているオクタン価よりも低いガソリンでも走るのです。
(馬力は下がります)

BMWのバイクのRシリーズも1200CCになりノックセンサーが付きました。
環境に対する意識の高いBMWのバイクのエンジンも早くからこの対策が必要だったのかも知れません。
しかし、付いていないものを付ける事もできないので、それなりの点検と対策で防ぐこともできそうな気がしています。

ちょっとした気配りで防げるトラブルもあると思います。



タペットカバーをめくりました。

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タイミングチェーンも外してもう少しでシリンダーヘッドが取り外せます。



この部分がよくオイル漏れを起こします。

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緑で囲んだ部分のシールが悪くなります。
「パリパリ」になり、外すときにゴムのはずなのに折れたりします。



腰を痛めることも無く、無事にシリンダーヘッドが取り外されました。

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排気量3200CCの直列6気筒DOHC(ツインカム)24バルブのアルミヘッドです。
さすがにアルミでも結構重いです。
降ろすときは、一人がエンジンルームに上り、二人掛です。



ヘッドを取り外されたシリンダー側です。

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さー、どの部分が悪いですか?


「あれ!ここ変だね」

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ガスケットの一部分がだめになっています。
「わかります?  丸く囲んだ部分ですよ」


エンジン一番奥側、6番シリンダー

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オーバーヒートするとこちら側がガスケット不良を起こしやすいです。
なぜかわかりますか?   また後で。



これはウォーターポンプです。

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エンジンの動力をベルトでここに伝えて、冷却水を
ラジエターやエンジン内部、ヒーターなどに循環させますが、
頻繁に水漏れを起こす部品でもあります。

この部品が新しいですね。
ここで以前にも水漏れを起こすか何かの原因で、ウォーターポンプを
交換しなくてはいけない状況だったことがわかります。

そう思ってシリンダーヘッドをもう一度、確認すると、有りました。
その時の痕跡が。

ヘッドの ひずみ対策でヘッド面を一直線になるように、面研した痕がありました。
その関係で前側が抜けたのかもしれません。
面研とはアルミのヘッドが真っ直ぐになる様に専門業者で
削ることです。
削ると当然残りが少なくなるので、圧縮が上がります。
圧縮が上がれば、先ほどのデトネーションが起こりやすくなるので
ガスケットが抜けやすくなる連鎖が考えられます。
これと同じ現象が、燃焼室のカーボンの体積ですね。
カーボンが堆積すれば圧縮も上がるので燃焼温度も
上がりがちです。

しかしそんなことをすべて考慮してエンジンは設計されるべきで
実際に国産各車は大きな改造をしなければ、あまり起こらない
ようです。



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新品ガスケットと、いかれたガスケット



先程よりも綺麗なヘッドです。

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こびりついたガスケットのカスや、オイル分を綺麗にし、歪みも確認します。
測定で限度一杯まで研磨されているので、これ以上の加工は無理
なようです。
したがって、かなり圧縮も上がっているはずです。



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シリンダー側も同じく綺麗にします。




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ガスケットが抜けていた場所は少しダメージが残りますが、相談の上
組み付けることにしました。



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逆の手順で組み付け。



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シーラーが塗りつけてあったので、ここも綺麗にしてからもう一度新品部品を組み付け。



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「いやー、ここまで読んでくれたあなたはキット・・・・・・・・」
「お父さん?寒いから散歩行こう?散歩すると温まるから」
『風邪ひきさんやからダメ!!』
「ジャンバー着ていくから、それでもダメ?」
「ほんならちょっとだけやぞ」

夕方からまた冷え込んできました。
雪もチラチラ、風も強く顔が痛いほどです。


ここで問題です。
なぜ一番奥の6番シリンダーの辺りが問題を起こしやすいのでしょう?

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